最近見た映画の感想①

こんばんは

今日は最近見た映画の感想をダラダラ書いてみようと思う。

映画の感想をちゃんと文章にするのは初めてだ。

 

僕の携帯のメモ帳には「時間がある時に見てみたい映画」というメモがある。メモの題名の消極さから伝わってくる通り、僕は映画通でもなければ、映画を見ることが何よりも好き!!って感じの人ではない。多分人よりちょっと好きなくらい。

時間がある時にやってみたい!という程度のモチベーションだと、消化できないのは目に見えている。行けたら行くわ!くらいのテンション。実際僕のメモ帳の見てみたい映画リストは増える一方で消化できてなかった。

 

だから比較的暇なこの時期に見てみたかった映画をちゃんと見てみようということで、最近は色んな映画をみた。そしてメモ帳のタイトルを「見てみたい映画」に変えた。

 

とりあえず見た映画の感想を書きたい。

 

最近見た映画

 

パラサイト

フラガール

勝手にふるえてろ

人のセックスを笑うな

アデル、ブルーは熱い色

三月のライオン前編、後編

舟を編む

音楽

セブン

GO

ジョゼと虎と魚たち

 

●パラサイト

絶賛公開中なので、ネタバレは極力避けて書く。

アカデミー賞を受賞した日に劇場に観にいくっていう最高にミーハームーブをかまして観た映画。劇場で椅子に座ると、隣にジョ○ー宜野湾らしき人が座っていた。彼もミーハーなのかな、アゲアゲ飯の帰りなのかなと色々考えてたら映画が始まった。

 

映画の内容には詳しく触れないが、シリアスとコミカルのバランスがすごく絶妙だったのと、サイコパス主人公家族の、容赦なく、そしてテンポよく進められる「寄生」が最高だった。

 

映画の途中で、主人公のお父さんが、お金持ちIT社長に、「なんか臭い」的なことを言われるシーンがある。まあまあ物語のキーになるようなセリフなんだけど、実際、匂いを否定されるのって結構キツくないですか?

他人に五感を使って感じとられる上で、匂いを否定されるのが一番嫌な気がする。

視覚・・あなたって変な顔だよね

聴覚・・あなたって変な声してるね

触覚・・あなたってなんかベタベタしてるね

味覚・・あなたってなんか変な味がするね

嗅覚・・あなたってなんか臭いよね

 

うん。絶対臭いって言われたら傷つく。

 

あとこれは観た人にしかわからない話。

人は無意識のうちに左回りに安心感を感じるという説がある。

それに基づいて、コンビニでは商品の陳列を工夫したり、回転寿司では左回りにお寿司が流れてくるお店が多かったりするらしい。なぜ安心感を感じるのかは知らない。調べた人がいたら教えて。

反対に右回りは不安感やスリルを感じやすいらしい。ジェットコースターとかお化け屋敷は、右回りが多いらしい。

 

社長夫人は、あのスリルある状況で、さらなるスリルを楽しもうとしてたと思うと中々な変態だと思った。

 

公開中なので観てない人は見るべし!

 

フラガール

実話に基づいた映画。あらすじはこんな感じ↓昭和40年(1965年)、大幅な規模縮小に追い込まれ危機的状況に陥った福島県いわき市[注 1]常磐炭鉱を舞台に、炭鉱で働く人々が職場を失う現実・苦悩に立ち向かい、町おこし事業としてを立ち上げた常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生から成功までを実話を元に描く。ハワイアンミュージックと本格的なフラダンスショーが描かれている。(Wikipedia)

 

この映画、、、めちゃくちゃ観て欲しい。脚本自体はありきたりなんだけど、それはノンフィクションならではの事だし、すごく感動する。泣く。

僕はファインディングドリーを見て泣けるような泣かせる系の映画に関してめっぽう弱いマンなので、この映画は要所要所でもれなく泣いてしまった。

 

あと、フラダンスがテーマなので、フラを踊るシーンが多い。フラダンスの魅力に惹かれてしまった。フラダンスは言語と一緒で、一つ一つの振りに意味があるという所にもグッときた。僕も映画を見て以来、「あなたの事が好き」という振りを踊れるようになってしまった。使う機会はくるのだろうか。

 

主演の蒼井優がラストに長尺でフラダンスを踊るシーンがあるんだけど、ひたすらに美しいので絶対見てみて欲しい。

 

勝手にふるえてろ

蜜蜂と遠雷」を秋に見て以来、僕は松岡茉優のファンになってしまった。

その松岡茉優の演技がめちゃくちゃ光っている映画という事で、とても楽しみにして見た映画だった。

実際、松岡茉優の演技がすごくよかった。

 

松岡茉優演じる主人公は、中学校の時に片思いしていた男子のことが忘れられず、彼のことしか考えられずに大人になってしまった、恋愛を拗りに拗らせたOLである。

すごく難しい役だと思うんだけど、拗らせ役がすごくハマってた。すごい。調べて見たら超がつくほどのモー娘。ファンで、オタク気質なんだって。なるほど。

 

映画の内容もグサグサくるような内容。

この映画の主人公は極端な性格をしているので、ぱっと見、共感はしにくいんだけど、自意識過剰になりすぎて周りのことが嫌いになっちゃう感じとか、他人に興味はないけど「他人から見た自分」をめっちゃ気にするとことか、共感できる部分はあった。

自分を否定したくないあまりに自意識過剰になってる主人公を見ていると、心にグサグサくる人は多いと思う。見ていない人は見て欲しい。

主題歌の黒猫チェルシーのベイビーユーも最高の曲。

 

アデル、ブルーは熱い色

フランス映画。フランス映画は「時間がゆったり流れる感じと美しさ」に振り切った映画が多い気がする。見ていると自分がオシャレになったように錯覚する映画が多い。

あらすじはこんな感じ↓

女子高生のアデルは、ある日交差点で見かけた青い髪の女性エマに心を奪われます。彼女に再び会えないかと期待して訪れた同性愛者のバーで、2人は再会。すると2人は誰にも止められない熱い恋に落ちるのでした。

エマと過ごす日々の中で、アデルは心に眠る欲望を発見し、これまで知らなかった悦びを味わうことに。愛し、憎み、自分を見つけ、失い…感情の渦の中でアデルは大人の女性へと成長していきます。

女性同士の恋愛をテーマにした映画。三時間と長い映画だったけど、美しさに見入ってしまってあっと言う間だった。

 

アデルがエマに惹かれて、愛して、その愛が燃え尽きて絶望するところまで、アデル役の女性の表情が生々しくて、リアルで切なくなった。純愛。

 

この映画は表情をアップするシーンが多い、本当に演技なのか?って思うほどの表情をする。俳優ってすごいなと思った。

 

食事のシーンが汚いとか、性行為のシーンが激しすぎるとか、いろんな批判がある映画らしいけど、日常を切り取ったという意味で考えれば素敵な映画だと思う。

 

人のセックスを笑うな

山崎ナオコーラさんの小説が原作の映画。原作も読んだことあるんだけど、映画の方が個人的に好きだった。

あらすじはこんな感じ↓

19歳の美術学校生のみるめ(松山ケンイチ)。 ある日、絵のモデルを20才年上の講師ユリ(永作博美)に頼まれ、その自由奔放な魅力に、吸い込まれるように恋におちた。友人の堂本(忍成修吾)に問いただされ、みるめは彼女との仲をうれしそうに告白するが、いつもつるんでいる仲間のえんちゃん(蒼井 優)の顔は曇ったままだった。 初恋に有頂天のみるめだったが、実はユリは結婚していた

 

20歳年上の講師に惹かれ、恋をするんだけど、実はその講師に旦那さんがいたっていう、設定はよくある切ないラブストーリー。

 

この映画の魅力は「フィクション感が限りなく薄い」ことにあると思う。

日本のどこかにこういう恋愛をしている人がいて、その生活にたまたまカメラが入ったんじゃないかって思うほど作り物感がない。ホームビデオっぽいっていうのかな。そう思わせる主役の松山ケンイチ永作博美の演技は凄い。BGMが極端に少ないように感じたのも、作り物感を出さないためじゃないか。

 

リアル感が強するので、切なさも結構ある。

恋をした講師に旦那がいることがわかった主人公は、分かりやすく落ち込み、悩み、絶望する。

例えばこのシーンを「作り物感」があるように表現した場合

・河原に向かって石を投げて、ばかやろーと叫ぶ

・死んじゃうんじゃないかっていうくらい荒れる

・無気力状態で歩いてた結果、車に轢かれて入院しちゃう

みたいな感じになりそう。

でも実際、僕たちが同じような状況になっても多分こうはならないじゃないですか、人は簡単に死なないし、車に轢かれないし、石を投げられるような河原は近くにない。

 

好きになった相手に旦那がいても、普通に生活を続ける生々しさ。

荒れるシーンはもちろんあるんだけど、その荒れ方も、居酒屋で主人公に密かに想いを寄せるえんちゃん(蒼井優)と2人で飲んで、飲みすぎて、歩けなくなった主人公を仕方なくえんちゃんがホテルに連れて行くんだけど、何もしないで終わるっていうなんかリアルな展開。

 

人のセックスを笑うな」っていうタイトルは衝撃的だけど、中身はこんな感じ。

 

「求めて良い幸せの範囲が限られる」って人によってはすごく辛いと思う。

こういう関係を割り切って続けられる人は、きっと他で満たされている人か、恋愛に重きを置いていない人なんだろうって思う。主人公は何も満たされていないし、恋愛にどっぷり浸かっているのでそこがこの映画の切なさに繋がる。

 

映画に出てくるこのセリフが大好きだ

「好きになると、その形に心が食い込む。そういうことだ。オレのファンタジーにぴったりな形があるわけではない。そこにある形に、俺の心が食い込むのだ。」

 

よく好きなタイプとか理想の相手とかいうけど、結局好きになった人に合わせて心が食い込んでいく。故に主人公は苦しめられてしまう。

 

最後のシーンも切なすぎるので気になった人は見て欲しい。

 

とりあえず今日はここまで

では!