読んだ本の感想シリーズ④

こんばんは。

暇だ暇だと思っていたら、意外とやることが多くて焦っている今日この頃。

僕の場合、暇な時間の多さとやらなきゃいけないタスクの処理能は全く比例しない。社会人になる前にこの性格を直さなくちゃ

でも、快適に生きていく上で暇な時間って必要だよね

 

そんな暇な時間を利用して色んな本や映画に触れたので、その感想を書いていく

 

最近読んだ本

・FACTFULNESS/ハンス・ロスリング

・裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち/上間陽子

・詩のこころを読む/茨木のり子

・恋愛の科学/越智啓太

毒親育ち/松本耳子

・出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

/花田菜々子

人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ

・サイレンと犀/岡野大嗣

・子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話/平光雄

・「美女と野獣」の野獣になる方法/水野敬也

 

どの本も面白かったけど、個人的に良かった本の感想をピックアップして書く。

 

●裸足で逃げる/上間陽子

DV、集団レイプ、貧困などにより、若くしてシングルマザーになってしまった沖縄の少女たちの生活を、本人たちと筆者である上間陽子さんとのインタビュー形式でまとめられた本。

僕よりもずっと若い少女たちが、経済的自立のために風俗業界で働き、生活する様子が生々しく書かれている。僕には想像もつかないような現実が、沖縄で、すぐそばに転がっていることに戦慄した。

本来ならば、彼女たちは学生として学業や部活に打ち込んだり、自分の夢を模索したりする年代である。

 しかし、家族やパートナー、周囲の環境に恵まれず、守られるべき時に守ってもらえなかった彼女たちが、なんとか小さな幸せを見出し、懸命に生き抜き、過酷ながらも自分の子供を守るその強さに圧倒された。

是非読んで欲しい。

本の中の「なぜ女の子たちは、自分で選び取りながら、結局は不自由なところに押し込められてしまうのだろう」という一節が忘れられない。悲しい。

 

●詩のこころを読む/茨木のり子

詩人の茨木のり子さんがお気に入りの詩をテーマごとに集め、茨木さんの感想、解釈が添えられた本。

詩の解説本に近いんだけど、詩はこう読むべき!みたいな押し付けがましさが全くない。包容力がものすごい。

全編を通して、日本語のかな表現の美しさ、表現の奥深さ、解釈の多面性にスポットを当てて書かれている。(ような気がする)こういうのって詩を好きになるきっかけじゃないかな

僕はあまり詩に詳しくないけど、この本を読んで俄然詩に興味が出てきた。おすすめの一冊

 

●恋愛の科学/越智啓太

この本はいわゆる恋愛のハウツー本(女の子の口説き方、モテるメール術)みたいな本では全くない。恋愛に関する様々な研究の統計データが乗っていて、科学的な面から恋愛を紐解いていこうという本。

自分の恋愛的な性格分析ができたり、パートナーとの相性が数値化されたり、まじでエビデンスベースの科学の本。結構シビアなことも書いてあるけど面白かった。

長続きするカップルはどういうカップルなのか。そういうことも科学的に分析されている。面白そうじゃないですか?気にならないですか? 読みたい人がいたら貸すので声かけてください。

 

●出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

/花田菜々子

この本はタイトルの通り、本に精通している筆者が、出会い系サイトで出会った人に、その人に合いそうだなって思う本を勧めるといった内容の本。エッセイ的な文体なのでとても読みやすい。

この本には色々な本が登場する。筆者の読書量の膨大さが伺える。読んで見たい本もたくさん登場した。

筆者がしている、その人に合いそうな本をお勧めするっていう活動はとても面白いと思った。僕ももっと本に詳しくなって、本好きな友達と本を紹介し合いたい。

友達が自分に勧めてくれる本ってどんな本なんだろう。そこには友達から見た自分のイメージが投影されている気がするから、少し恥ずかしそう。でも面白そう。いつか絶対やってみたい。

読書の楽しさに気付かされる本だとも思うので、是非読んでみてください!

 

●サイレンと犀/岡野大嗣

最近ハマっている歌人の岡野さんの作品集。僕たちみたいな若い世代でも親しみやすい詩を書く人だ。

生と死をテーマにした作品が多くまとめられている。

・道端で死を待ちながら本物の風に初めて会う扇風機

・マーブルの水ヨーヨーが地を叩く 世界が消える時は一瞬

僕は上の二つの詩が好き。

短くてパッと読めるので気になる人は読んでみて

 

●「美女と野獣」の野獣になるための方法/水野敬也

自称恋愛マスターの作者が経験をもとに、独自のモテ理論を語るといった本。

内容的には恋愛のハウツー本なんだけど、この本はネタ本に近い。極論しか書かれていない。

この本に書かれていることを鵜呑みにして実践する男がいたら、間違いなくモンスターが誕生すると思う。

この本の面白さは、何よりも作者の文才である。1ページごとに笑える。

作者の失敗体験や、普段男子が考えてそうなことがめっちゃ面白く書かれている。

先日のスキー旅行でもいろんな男子に読ませてみたけど、人気は絶大だった。男子にはぜひ読んで欲しいネタ本なので、読みたい人がいたら声かけて!

 

とりあえずこんなところかな

次の記事は最近見た映画の感想を書きたい。頑張る。

 

あとがき

コロナウイルスの影響で僕が1年で一番好きなイベントの九山が中止になってしまった。

ライブができなくなったり、他大のみんなに会えないのももちろん寂しいけど、一番寂しいのは、部員で県外に行く、「THE大学生!」みたいな旅行ができなくなること。学生最後の年だったから楽しみにしてたのに。。。

なんか代替的に楽しめないか、取り急ぎ考えます。

 

では!