最近見た映画の感想①

こんばんは

今日は最近見た映画の感想をダラダラ書いてみようと思う。

映画の感想をちゃんと文章にするのは初めてだ。

 

僕の携帯のメモ帳には「時間がある時に見てみたい映画」というメモがある。メモの題名の消極さから伝わってくる通り、僕は映画通でもなければ、映画を見ることが何よりも好き!!って感じの人ではない。多分人よりちょっと好きなくらい。

時間がある時にやってみたい!という程度のモチベーションだと、消化できないのは目に見えている。行けたら行くわ!くらいのテンション。実際僕のメモ帳の見てみたい映画リストは増える一方で消化できてなかった。

 

だから比較的暇なこの時期に見てみたかった映画をちゃんと見てみようということで、最近は色んな映画をみた。そしてメモ帳のタイトルを「見てみたい映画」に変えた。

 

とりあえず見た映画の感想を書きたい。

 

最近見た映画

 

パラサイト

フラガール

勝手にふるえてろ

人のセックスを笑うな

アデル、ブルーは熱い色

三月のライオン前編、後編

舟を編む

音楽

セブン

GO

ジョゼと虎と魚たち

 

●パラサイト

絶賛公開中なので、ネタバレは極力避けて書く。

アカデミー賞を受賞した日に劇場に観にいくっていう最高にミーハームーブをかまして観た映画。劇場で椅子に座ると、隣にジョ○ー宜野湾らしき人が座っていた。彼もミーハーなのかな、アゲアゲ飯の帰りなのかなと色々考えてたら映画が始まった。

 

映画の内容には詳しく触れないが、シリアスとコミカルのバランスがすごく絶妙だったのと、サイコパス主人公家族の、容赦なく、そしてテンポよく進められる「寄生」が最高だった。

 

映画の途中で、主人公のお父さんが、お金持ちIT社長に、「なんか臭い」的なことを言われるシーンがある。まあまあ物語のキーになるようなセリフなんだけど、実際、匂いを否定されるのって結構キツくないですか?

他人に五感を使って感じとられる上で、匂いを否定されるのが一番嫌な気がする。

視覚・・あなたって変な顔だよね

聴覚・・あなたって変な声してるね

触覚・・あなたってなんかベタベタしてるね

味覚・・あなたってなんか変な味がするね

嗅覚・・あなたってなんか臭いよね

 

うん。絶対臭いって言われたら傷つく。

 

あとこれは観た人にしかわからない話。

人は無意識のうちに左回りに安心感を感じるという説がある。

それに基づいて、コンビニでは商品の陳列を工夫したり、回転寿司では左回りにお寿司が流れてくるお店が多かったりするらしい。なぜ安心感を感じるのかは知らない。調べた人がいたら教えて。

反対に右回りは不安感やスリルを感じやすいらしい。ジェットコースターとかお化け屋敷は、右回りが多いらしい。

 

社長夫人は、あのスリルある状況で、さらなるスリルを楽しもうとしてたと思うと中々な変態だと思った。

 

公開中なので観てない人は見るべし!

 

フラガール

実話に基づいた映画。あらすじはこんな感じ↓昭和40年(1965年)、大幅な規模縮小に追い込まれ危機的状況に陥った福島県いわき市[注 1]常磐炭鉱を舞台に、炭鉱で働く人々が職場を失う現実・苦悩に立ち向かい、町おこし事業としてを立ち上げた常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生から成功までを実話を元に描く。ハワイアンミュージックと本格的なフラダンスショーが描かれている。(Wikipedia)

 

この映画、、、めちゃくちゃ観て欲しい。脚本自体はありきたりなんだけど、それはノンフィクションならではの事だし、すごく感動する。泣く。

僕はファインディングドリーを見て泣けるような泣かせる系の映画に関してめっぽう弱いマンなので、この映画は要所要所でもれなく泣いてしまった。

 

あと、フラダンスがテーマなので、フラを踊るシーンが多い。フラダンスの魅力に惹かれてしまった。フラダンスは言語と一緒で、一つ一つの振りに意味があるという所にもグッときた。僕も映画を見て以来、「あなたの事が好き」という振りを踊れるようになってしまった。使う機会はくるのだろうか。

 

主演の蒼井優がラストに長尺でフラダンスを踊るシーンがあるんだけど、ひたすらに美しいので絶対見てみて欲しい。

 

勝手にふるえてろ

蜜蜂と遠雷」を秋に見て以来、僕は松岡茉優のファンになってしまった。

その松岡茉優の演技がめちゃくちゃ光っている映画という事で、とても楽しみにして見た映画だった。

実際、松岡茉優の演技がすごくよかった。

 

松岡茉優演じる主人公は、中学校の時に片思いしていた男子のことが忘れられず、彼のことしか考えられずに大人になってしまった、恋愛を拗りに拗らせたOLである。

すごく難しい役だと思うんだけど、拗らせ役がすごくハマってた。すごい。調べて見たら超がつくほどのモー娘。ファンで、オタク気質なんだって。なるほど。

 

映画の内容もグサグサくるような内容。

この映画の主人公は極端な性格をしているので、ぱっと見、共感はしにくいんだけど、自意識過剰になりすぎて周りのことが嫌いになっちゃう感じとか、他人に興味はないけど「他人から見た自分」をめっちゃ気にするとことか、共感できる部分はあった。

自分を否定したくないあまりに自意識過剰になってる主人公を見ていると、心にグサグサくる人は多いと思う。見ていない人は見て欲しい。

主題歌の黒猫チェルシーのベイビーユーも最高の曲。

 

アデル、ブルーは熱い色

フランス映画。フランス映画は「時間がゆったり流れる感じと美しさ」に振り切った映画が多い気がする。見ていると自分がオシャレになったように錯覚する映画が多い。

あらすじはこんな感じ↓

女子高生のアデルは、ある日交差点で見かけた青い髪の女性エマに心を奪われます。彼女に再び会えないかと期待して訪れた同性愛者のバーで、2人は再会。すると2人は誰にも止められない熱い恋に落ちるのでした。

エマと過ごす日々の中で、アデルは心に眠る欲望を発見し、これまで知らなかった悦びを味わうことに。愛し、憎み、自分を見つけ、失い…感情の渦の中でアデルは大人の女性へと成長していきます。

女性同士の恋愛をテーマにした映画。三時間と長い映画だったけど、美しさに見入ってしまってあっと言う間だった。

 

アデルがエマに惹かれて、愛して、その愛が燃え尽きて絶望するところまで、アデル役の女性の表情が生々しくて、リアルで切なくなった。純愛。

 

この映画は表情をアップするシーンが多い、本当に演技なのか?って思うほどの表情をする。俳優ってすごいなと思った。

 

食事のシーンが汚いとか、性行為のシーンが激しすぎるとか、いろんな批判がある映画らしいけど、日常を切り取ったという意味で考えれば素敵な映画だと思う。

 

人のセックスを笑うな

山崎ナオコーラさんの小説が原作の映画。原作も読んだことあるんだけど、映画の方が個人的に好きだった。

あらすじはこんな感じ↓

19歳の美術学校生のみるめ(松山ケンイチ)。 ある日、絵のモデルを20才年上の講師ユリ(永作博美)に頼まれ、その自由奔放な魅力に、吸い込まれるように恋におちた。友人の堂本(忍成修吾)に問いただされ、みるめは彼女との仲をうれしそうに告白するが、いつもつるんでいる仲間のえんちゃん(蒼井 優)の顔は曇ったままだった。 初恋に有頂天のみるめだったが、実はユリは結婚していた

 

20歳年上の講師に惹かれ、恋をするんだけど、実はその講師に旦那さんがいたっていう、設定はよくある切ないラブストーリー。

 

この映画の魅力は「フィクション感が限りなく薄い」ことにあると思う。

日本のどこかにこういう恋愛をしている人がいて、その生活にたまたまカメラが入ったんじゃないかって思うほど作り物感がない。ホームビデオっぽいっていうのかな。そう思わせる主役の松山ケンイチ永作博美の演技は凄い。BGMが極端に少ないように感じたのも、作り物感を出さないためじゃないか。

 

リアル感が強するので、切なさも結構ある。

恋をした講師に旦那がいることがわかった主人公は、分かりやすく落ち込み、悩み、絶望する。

例えばこのシーンを「作り物感」があるように表現した場合

・河原に向かって石を投げて、ばかやろーと叫ぶ

・死んじゃうんじゃないかっていうくらい荒れる

・無気力状態で歩いてた結果、車に轢かれて入院しちゃう

みたいな感じになりそう。

でも実際、僕たちが同じような状況になっても多分こうはならないじゃないですか、人は簡単に死なないし、車に轢かれないし、石を投げられるような河原は近くにない。

 

好きになった相手に旦那がいても、普通に生活を続ける生々しさ。

荒れるシーンはもちろんあるんだけど、その荒れ方も、居酒屋で主人公に密かに想いを寄せるえんちゃん(蒼井優)と2人で飲んで、飲みすぎて、歩けなくなった主人公を仕方なくえんちゃんがホテルに連れて行くんだけど、何もしないで終わるっていうなんかリアルな展開。

 

人のセックスを笑うな」っていうタイトルは衝撃的だけど、中身はこんな感じ。

 

「求めて良い幸せの範囲が限られる」って人によってはすごく辛いと思う。

こういう関係を割り切って続けられる人は、きっと他で満たされている人か、恋愛に重きを置いていない人なんだろうって思う。主人公は何も満たされていないし、恋愛にどっぷり浸かっているのでそこがこの映画の切なさに繋がる。

 

映画に出てくるこのセリフが大好きだ

「好きになると、その形に心が食い込む。そういうことだ。オレのファンタジーにぴったりな形があるわけではない。そこにある形に、俺の心が食い込むのだ。」

 

よく好きなタイプとか理想の相手とかいうけど、結局好きになった人に合わせて心が食い込んでいく。故に主人公は苦しめられてしまう。

 

最後のシーンも切なすぎるので気になった人は見て欲しい。

 

とりあえず今日はここまで

では!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読んだ本の感想シリーズ④

こんばんは。

暇だ暇だと思っていたら、意外とやることが多くて焦っている今日この頃。

僕の場合、暇な時間の多さとやらなきゃいけないタスクの処理能は全く比例しない。社会人になる前にこの性格を直さなくちゃ

でも、快適に生きていく上で暇な時間って必要だよね

 

そんな暇な時間を利用して色んな本や映画に触れたので、その感想を書いていく

 

最近読んだ本

・FACTFULNESS/ハンス・ロスリング

・裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち/上間陽子

・詩のこころを読む/茨木のり子

・恋愛の科学/越智啓太

毒親育ち/松本耳子

・出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

/花田菜々子

人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ

・サイレンと犀/岡野大嗣

・子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話/平光雄

・「美女と野獣」の野獣になる方法/水野敬也

 

どの本も面白かったけど、個人的に良かった本の感想をピックアップして書く。

 

●裸足で逃げる/上間陽子

DV、集団レイプ、貧困などにより、若くしてシングルマザーになってしまった沖縄の少女たちの生活を、本人たちと筆者である上間陽子さんとのインタビュー形式でまとめられた本。

僕よりもずっと若い少女たちが、経済的自立のために風俗業界で働き、生活する様子が生々しく書かれている。僕には想像もつかないような現実が、沖縄で、すぐそばに転がっていることに戦慄した。

本来ならば、彼女たちは学生として学業や部活に打ち込んだり、自分の夢を模索したりする年代である。

 しかし、家族やパートナー、周囲の環境に恵まれず、守られるべき時に守ってもらえなかった彼女たちが、なんとか小さな幸せを見出し、懸命に生き抜き、過酷ながらも自分の子供を守るその強さに圧倒された。

是非読んで欲しい。

本の中の「なぜ女の子たちは、自分で選び取りながら、結局は不自由なところに押し込められてしまうのだろう」という一節が忘れられない。悲しい。

 

●詩のこころを読む/茨木のり子

詩人の茨木のり子さんがお気に入りの詩をテーマごとに集め、茨木さんの感想、解釈が添えられた本。

詩の解説本に近いんだけど、詩はこう読むべき!みたいな押し付けがましさが全くない。包容力がものすごい。

全編を通して、日本語のかな表現の美しさ、表現の奥深さ、解釈の多面性にスポットを当てて書かれている。(ような気がする)こういうのって詩を好きになるきっかけじゃないかな

僕はあまり詩に詳しくないけど、この本を読んで俄然詩に興味が出てきた。おすすめの一冊

 

●恋愛の科学/越智啓太

この本はいわゆる恋愛のハウツー本(女の子の口説き方、モテるメール術)みたいな本では全くない。恋愛に関する様々な研究の統計データが乗っていて、科学的な面から恋愛を紐解いていこうという本。

自分の恋愛的な性格分析ができたり、パートナーとの相性が数値化されたり、まじでエビデンスベースの科学の本。結構シビアなことも書いてあるけど面白かった。

長続きするカップルはどういうカップルなのか。そういうことも科学的に分析されている。面白そうじゃないですか?気にならないですか? 読みたい人がいたら貸すので声かけてください。

 

●出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

/花田菜々子

この本はタイトルの通り、本に精通している筆者が、出会い系サイトで出会った人に、その人に合いそうだなって思う本を勧めるといった内容の本。エッセイ的な文体なのでとても読みやすい。

この本には色々な本が登場する。筆者の読書量の膨大さが伺える。読んで見たい本もたくさん登場した。

筆者がしている、その人に合いそうな本をお勧めするっていう活動はとても面白いと思った。僕ももっと本に詳しくなって、本好きな友達と本を紹介し合いたい。

友達が自分に勧めてくれる本ってどんな本なんだろう。そこには友達から見た自分のイメージが投影されている気がするから、少し恥ずかしそう。でも面白そう。いつか絶対やってみたい。

読書の楽しさに気付かされる本だとも思うので、是非読んでみてください!

 

●サイレンと犀/岡野大嗣

最近ハマっている歌人の岡野さんの作品集。僕たちみたいな若い世代でも親しみやすい詩を書く人だ。

生と死をテーマにした作品が多くまとめられている。

・道端で死を待ちながら本物の風に初めて会う扇風機

・マーブルの水ヨーヨーが地を叩く 世界が消える時は一瞬

僕は上の二つの詩が好き。

短くてパッと読めるので気になる人は読んでみて

 

●「美女と野獣」の野獣になるための方法/水野敬也

自称恋愛マスターの作者が経験をもとに、独自のモテ理論を語るといった本。

内容的には恋愛のハウツー本なんだけど、この本はネタ本に近い。極論しか書かれていない。

この本に書かれていることを鵜呑みにして実践する男がいたら、間違いなくモンスターが誕生すると思う。

この本の面白さは、何よりも作者の文才である。1ページごとに笑える。

作者の失敗体験や、普段男子が考えてそうなことがめっちゃ面白く書かれている。

先日のスキー旅行でもいろんな男子に読ませてみたけど、人気は絶大だった。男子にはぜひ読んで欲しいネタ本なので、読みたい人がいたら声かけて!

 

とりあえずこんなところかな

次の記事は最近見た映画の感想を書きたい。頑張る。

 

あとがき

コロナウイルスの影響で僕が1年で一番好きなイベントの九山が中止になってしまった。

ライブができなくなったり、他大のみんなに会えないのももちろん寂しいけど、一番寂しいのは、部員で県外に行く、「THE大学生!」みたいな旅行ができなくなること。学生最後の年だったから楽しみにしてたのに。。。

なんか代替的に楽しめないか、取り急ぎ考えます。

 

では!

 

 

 

 

 

 

 

 

スキー旅行が楽しかった話

お久しぶりです。

タイトルにもありますが、今回の記事はスキー旅行が楽しすぎたので、その感想を語るっていうまじで誰得な記事を書く。暇な人は読んで。

 

3泊4日のスキー旅行に行った。

一緒に行ったのは、同じ部活の部員10数名。卒業する先輩が企画してくれた旅行。

 

スキーをするのは3年ぶりで、人生で2回目だ。前回行った時はあまり時間がなくて、滑るコツを掴みかけた時に終わってしまった。滑るのに必死で、楽しむ余裕がなかった気がする。

 

でも今回は2日間、滑る時間がたっぷりあったので、練習して人並みに滑れるようになった。楽しむ余裕ができて、スキーの楽しさに目覚めてしまった。

 

沖縄で生まれ育った僕にとって、スキー場は非日常すぎる空間だ。

降り積もっている雪

THE山脈!!みたいな山々

滑るのが上手過ぎる雪国のちびっこ達

突然止まってゆらゆら揺れるリフト

リフトに乗りながら聞く遠目に響くBGM

借り物のグローブのなんとも言えない匂い

謎に冷たいドリンクの品揃えが多い需要を完全に無視した自販機

雪に吸音されて音がなくなる感じ。

 

全部非日常。そして、その非日常な空間の中を風を切って滑り降りるのが本当に気持ち良かった。爽快感がすごい

 

あ、でも爽快感とは真逆の出来事もあった。

スキー二日目に、上級者コースに迷い込んでしまうという事件が起きた。

眼下に広がるのは、コースというより、ちょっとした崖。前傾で転ぼうもんなら、そのまま麓まで塊魂的に転げてしまいそうなほどの斜面。

しかも、コース全体にいっぱいコブ(正式名称あるのかな)がある。本来はコブとコブの間をぬって降りていくのが正しいのだが、僕がそんな技術を持ち合わせているわけがない。進路にコブがあると、もれなくスキー板を突き刺し、転びまくった。

 

転びまくりながらなんとか滑り降りて、たった今降りてきた崖を見上げると、なんか笑えてきた。人間やろうと思えばどんなことも出来るんだという変な自信が湧いてきた。

 

その変な自信のおかげで、前日にこけまくった中級者コースも気持ちよく滑れるようになった。人間ってすごい。

 

そんなことも全部ひっくるめて、スキーは楽しかった。

 

僕はアウトドア系のアクティビティにはあまりハマらないけれど、スキーはハマりそう。また行きたい。毎年の冬の楽しみにしたい。

美味しい食べ物といい感じの温泉宿もセットにしたい。好きなものとの親和性が高い。

 

好きになりそう!っていうアクティビティを一つ見つけれられた事が何よりも嬉しい。

社会人になる前に、こういうタネをたくさん見つけたい。

 

あとがき

スキー場で流れてるBGMの独特な響き方が好きな人いないかな。

そんな人がいたらこの曲を聴いて欲しい。↓

https://youtu.be/e7GvXNOxhng

アレキサンドロスのSNOW SOUNDっていう曲

イヤホンで聞いて欲しいんだけど、曲全体(特にイントロ)の空気感が、ゲレンデで聞くBGMの独特な響き方に似ている気がする。

他に似た雰囲気の曲があれば是非教えてください

 

次の記事はまた読んだ本や映画の感想を書きたい。

最近時間がたっぷりあるので沢山の作品に触れられて嬉しい。何作品かピックアップして書くので、読んでくれたら嬉しいです。

 

では!

 

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好きなものでマウントを取るのは良くない

こんばんは

今日は雑談的な記事。

 

前回の記事で僕のRADWIMPSに対する愛を長々と語った。

今になって思い返してみたら、すごいエネルギーをRADに注いだと思う。

記事にも書いたけど、中3の一番多感でエネルギーに満ち溢れた時期だからこそ、あれだけ盲信的に好きになれたんだと思う。

やっぱり、何かを好きになるタイミングって重要なんだなって感じた。

 

もしRADが2020年の今頃に売れ始めて、僕の耳に入ってきたとしても、僕はきっと好きになってたと思うが、あくまで「好きなバンドのうちの1つ」で終わりそうな自分がいる気がする。今のように「RADWIMPSが1番好きなバンドです!」とはならない気がする

 

当時は情報が制限されてたことも大きいと思う。

僕がRADを好きになった時は今みたいに音楽のサブスクサービスもなかったし、Youtubeでつまみ食い的に音楽を探すこともなかった。

だからアルバムを手に入れたら何回も何回も繰り返し聴いてた。

RADが僕の音楽生活の中心だった。だからこそこれだけ好きになれたんだろう。

 

ここで話は変わる。先日NUMBER GIRLというバンドのライブを見てきた。

ここから先は僕の個人的な感想になるのでナンバガファンは見ないでおいて欲しい。もしかしたら嫌な気分になる人がいるかもしれない。

 

NUMBER GIRLといえば90年代を代表する日本のロックバンド。

僕が好きなバンドも彼らに影響を受けたというバンドが多い。

彼らの魅力についてはこの記事に面白く書かれている。

邦楽ロック基礎教養、3分でわかるNUMBER GIRL! - BASEMENT-TIMES

 

人気絶頂の中解散したので、昨年の復活は往年のファン達にとってすごく大きいニュースだっただろう。

 

ライブ会場は中年の人が多かった。彼らの演奏を心待ちにしている往年のファン達。

そんな中にニワカな僕が混じるのは申し訳ない気持ちがあった。

でも見るチャンスを与えられた以上、全力で楽しんで帰ろうと思った。

 

ライブはロックバンドとして純粋にカッコよかった。知らない曲がほとんどだったけど曲が始まるたびにワクワクした。彼らのことをライブバンドだと言っているファンの気持ちが分かった。おじさん達が目をキラキラさせて拳を振り上げてる姿に胸を打たれた。本当に行ってよかったと思っている。

 

でもその後、彼らの曲を聴いたり、ライブ映像を見たりしてるかといえば、全然していない。

 

往年のファン達は彼らのことを替えの聞かない唯一無二のバンドだというけれど、色んな情報が溢れ、色んなミュージシャンがいる中、僕の中でナンバガは「かっこいいバンドの一つ」という位置づけだ。気を悪くした人がいたらごめんなさい。僕の音楽的な感性が無いのかもしれない。

 

ナンバガが流行った時は、彼らみたいな音楽性のバンドがいなくて、一聴で彼らの虜になった人が多いと思う。でも今は彼らに影響を受けたミュージシャンが大勢いて、素晴らしい作品をいっぱい残している。そしてそういう作品をサブスクサービスでつまみ食い的に聞くことができる。

 

ナンバガのライブに行って、改めて、何かを好きになるには「タイミング」って重要なんだなって思った。

 

運命的な出会いをしたと思っても、半分くらいはタイミングとか勢いが関わってくると思う。

 

だから人が「これが好き!」って言っているものは必然と偶然がうまく重なった上でのものなので、人が好きなものは絶対に否定しないでおこうと思った。

 

こんなものロックじゃねぇとのたまうおじさん 通称KRNO(今作った)にはなりたくない。YouTubeのコメント欄によく現れるKRNOはそのエネルギーを他のことに向ければいいのにって思う。

話が変わるけど、YouTubeのコメント欄って唐突に自分語りポエムを書き出す人たちいるよね。こういうやつ↓

 

彼女と別れました。
別れの理由を聞いて、嘘をついて笑顔で別れました。
でも、大好きでした。愛してたんだよ。
ほんとは泣きたくて、引き留めたくて、どんなに傷ついてもいい、­傷つけてもいいから、一緒にいたかった。
彼女がたった一つの居場所だったから。
どんなことがあっても、好きでいるから。
あと2年、いい大人になって君と会うまでは。。。

 

すごいな。大好きな曲のコメント欄に、感情をさらけ出す。なんて純粋な人たちなんだろう。KRNOの10000倍良い人たちだろう

 

話を戻そう。人は18歳の時に聴いてた音楽は一生聞き続けるって聞く。何かを新しく好きになるってことは歳を重ねていくと難しくなるんだろう。

 

大人になって、働いて、家族や恋人など守るべきものがどんどん増えると、「これいいかもしれない!」って思っても、時間を割けないし、エネルギーも向けられなくなる。

だから元々自分が好きなものを深める。そしてどんどん美化されるんだろう。僕も大人になったらそうなると思う。保守的にならざるを得ないと思う。

 

だからせめて学生の間は、いいかもしれないって思ったものに対して積極的に時間を割いていく。もうあまり時間はないけれど、まだ自分の直感を信じていい時期だと思っている。

 

10年後の自分がこの記事を読んだらなんて思うだろうか。散々語り尽くされたことを何偉そうに書いてるんだって思いそう。

10年後の自分がKRNOになっていないことを祈ります。

 

あとがき

ここ最近ハマっているバンドを紹介させて。

cody・lee(季)ってバンド。コディーリーって読むらしい。

若いバンドでまだ作品も少ない

このアルバムがめっちゃオススメ。アップルミュージックで聴ける

https://music.apple.com/jp/album/cityboys-on-the-run-ep/1465231958

 

曲調はきのこ帝国とか好きな人は絶対好きだと思う。ギターの音とかそっくり。

歌詞は、生活感が溢れている可愛い歌詞が多い。全然美化されてない。フィクション感が薄くて、 僕らくらいの年齢の人の日常がそのまま歌になっているって感じ。大学生感がすごい。

 

このアルバムの一曲目にdrizzleって曲があるんだけど、サビのこの歌詞がとてもすき 多分お泊まりデートしてるカップルの歌↓

 

’雨は2人を包む毛布のよう 君に貸したTシャツがうっすら濡れて’

 

生活感バリバリでめちゃくちゃ可愛くないですか?

1番と2番、全く同じこの歌詞がサビで登場するんだけど、1番と2番では意味が違って聞こえるのも可愛いので暇な人はぜひ聞いてみて!

 

では!

 

 

 

 

 

ラリルレ論/野田洋次郎の感想、そしてRADWIMPSについて

こんばんは。

今日も今日とてブログを更新する。いつまでこのブログ欲が続くんだろう。

書きたいことがあったら多分毎日でも書くし、面倒臭くなったら全然書かなくなると思う。気ままにやっていこう。

 

僕はRADWIMPSというバンドが大好きだ。

色んなものに大好きと言っちゃう僕ですが、ラッドに対する愛は本物なので信じて欲しい。

 

今でこそ色んな音楽を聴くようになったけど僕が音楽を好きになった原点は間違いなくラッドだ。中3の時に初めて出会って多感な青春時代を全部ラッドに捧げてきた。

 

今日の記事はラッドについて語りまくる。多分超絶長くなる。

3部構成でいくことにする。

1部 ラリルレ論の感想

2部 ラッドとの出会い(自分語りパートなので読み飛ばしてもらって大丈夫)

3部 RADWIMPSの魅力について

 

よし早速始めよう。

そもそもなんでラッドについての記事を書こうと思ったかというと、野田さん(ラッドのボーカル)が書いたラリルレ論という日記本を今日読み終わったから。本の感想を書くついでにラッドについて語りまくろうという気持ち。

 

この本は、「×と○と罪と」というアルバムを引っさげて回った全国ツアーの最中に野田さんが書いた日記をまとめた本だ。確か5年前くらいに発売された気がする。

 

おい!ファンなのに5年間読まなかったのかよって声が聞こえそう。

もちろん5年前も読んだ。でも読むのが怖くなって序盤で読むのをやめてしまった。

さっきも言った通り、この本は野田さんの日記だ。野田さんの生活感がバリバリ出てる。当時の僕は、野田さんを同じ世界の人間と思いたくないという気持ちがあった。偶像は偶像のままでいいと思った。

でも今は盲信的にラッドのことを捉えているわけではない。だから野田さんが普段どのような事を考え、曲を作る時にどのような苦悩があって、どのようなものに影響を受けているのか。好きだからこそ知りたくなった。

 

この本は超長い。半年間マジで毎日レベルで日記を書き続けている。空いたとしても最長3日だったんじゃないかな。野田さんは物書きではないので、ぶっちゃけ読みにくい。ラッドのことを全く知らない人はこの本を読んでも苦痛なだけだと思う。

 

でもラッドのファンは読む価値があると思う。全国ツアーの最中バンドがどんな生活をしているのかとか、ラッドの曲作りの様子とか、休みの日何をしているのかとか、ライブの後何を考えているのかとか、ファンが知りたい情報は殆ど書いてある。

 

そして肝心の野田洋次郎に関して。この本を通して感じたのは、やっぱり野田さんも同じ人間なんだということ。僕たちと同じようなことで悩み、喜び、幸せを感じている。いわゆる「芸術家」のようなぶっ飛んだ感性だったり、鬼才さは持ち合わせてない。あくまで僕たちの生活の延長線にいる人。でも違うのは僕たちより数十倍繊細で不器用だということ。

 

日記の中で、色んなことに対して突っ込みまくっている。世界情勢のことだったり恋愛のこととかだったり本当になんでも。そしてそのことについて延々と悩み、夜眠れなくなっている。そんなに敏感なアンテナを張っていて生きづらくないのかなという感じ。

でも彼は音楽でその感情を昇華していて、それがラッドの歌詞の魅力につながっている。

 

本の中で彼が影響を受けたものなんかも紹介されている。映画が結構多かった。気になった作品も多かったので絶対見てみよう。

 

こっから2部、自分語りパート。僕とラッドとの出会い。

僕とラッドの出会いは中3の春。それ以前は僕の中学で流行っていた湘南乃風ばかり聞いていた。(この先、湘南乃風というワードが何回か出てくるけど、バカにしている意図は全くない。今でも彼らの音楽は素晴らしいと思う。)

 

湘南乃風めちゃくちゃ流行ったよね。あの悪そうな感じが中学生心をくすぐったんだろう。マジで男子はみんな聞いてた。僕も例にもれず、彼らのことを崇め奉っていた。

自分の部屋の壁にはビレバンで8600円で買ったジャマイカの国旗と湘南乃風のタオルを張り、いつも爆音でCDを流してた。

 

ある日、いつも通り真夏をジャンボリーしてた僕に、幼馴染の親友が「いつまでそんな頭の悪そうな歌ばっか聞いてるの? オススメのバンドがいるんだけどこれを聞いて見てよ」と僕にラッドの6枚目のアルバム「絶対絶命」を渡してきた。

キレた。湘南乃風をバカにするなよと。そんなバンド聞いてやるものか。

で,友達が渡してきたCDがこれ↓

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うう・・文字がいっぱい書いてある。なんかキモい。

まあでも確かに歌詞を読めという圧がすごい。帰って歌詞カードを見ながら聞いた。

 

1曲目はDADAという曲かあ。再生してみよう。

え? 何この曲・・・ キモい。でもなんかヤバい気がする。なんだこのバンド・・

 

それが最初の感想。文字で書くと超薄っぺらく見えるな笑

でも本当に衝撃を受けた。

 

歌詞の情報量の多さ、歌っている内容、今まで聞いたことのない音楽だ

そして何よりも裏でなっているギターリフ。ボーカル以外が耳に入ってきて印象に残ったのはラッドの曲が初めてだった。

 

一気にアルバムの曲を全部聞いた。聞き終わる頃には本当に虜になっていた。すぐにYouTubeで他の有名曲を探して聞いた。すごい・・こんな音楽があったんだって純粋に思った。

 

翌日から生活の中心がラッドになった。ラッドの曲は英語の曲も多いので英語の勉強をめっちゃ頑張った。難しい内容の歌も多かったので分からないことは全部調べた。今思えばすごいエネルギーだよね。一番多感な時期だからこそできたことだと思う。

 

日常の行動も全部ラッドナイズされた。メールのアドレスもラッドの歌詞。恋愛に関してもラッドの歌詞にめっちゃ影響を受けてすごいクサイことばかり言ってた。思い出したら蕁麻疹出てきそう。

 

高校に進学してできた数少ない親友も最初はラッドの話で意気投合した。

彼は中学でラッドのコピーバンドをしてた。ギター買って一緒にラッドしようと誘われてギターを買った。ラッドは難しすぎて弾けなかったけど僕がバンドを始めるきっかけにもなった。

 

中高の僕は生活がマジでラッドナイズされてたので、黒歴史も多い。ここに書くのは恥ずかしいので、ラッドファンの人、今度飲みましょう。語りましょう。

 

こっから3部。僕が思うRADWIMPSの魅力について

僕は音楽ライターではないので、主観バリバリの内容になると思うが、ラッドファンは共感できる部分も多いと思うので是非読んでほしい。

 

ラッドの魅力は?って聞くと結構な人が「歌詞がいい」っていう。

確かに。歌詞いいよね。でも歌詞がいいってなんだろう。

歌詞の良さって大きく分けると2つある気がする

・詩的な表現の美しさ(スピッツなんかこっちな気がする)

・共感のしやすさ

 

ラッドの歌詞の良さは、後者だと思う。

野田さんが書く歌詞は共感しやすい。さっきも書いたけど、野田さんは僕らの生活の延長線上にいる。だから共感を生む歌詞を書き続けられる。

 

僕たちと違うのは1つのテーマについてどこまで深く考えるか。

野田さんは生きづらそうだなと思うほど繊細で不器用だ。僕が思うに彼の歌詞は

「1つのテーマについて、考えて、悩みまくって、眠れなくなって、深夜4時くらいに絞り出した感情を日記に書いた」そんな歌詞のような気がする。

 

少しわかりにくい。分かりやすいように恋愛をテーマにしてみる。

 

恋は人を盲目にする。恋をすると普段考えないようなことまで考える。

相手のことが好きすぎるあまり、時には良からぬことまで考える。そしてふとした時に我に返り、その極端な発想に「自分ってもしかしてめちゃくちゃメンヘラなんじゃないか」とか「他の人とは違うんじゃないか」みたいな感情になり不安になったりすることがある。僕だけですかね?恥ずかしい。

でもラッドの曲をきくと、恋愛感情にどっぷり浸かり、冷静な判断能力を失った自分と同じようなことを野田さんも感じていて、それを歌詞にしてくれている。

 

例を出す。将来の自分の子供に対しての歌「Tummy」という曲

「君(奥さんのこと)と血が繋がっているなんて、なんて羨ましいやつだって 大人げなんてこれっぽっちもなく 耐えられなくなって頬濡らす」

 

冷静な時にこの歌詞を見ると正直気持ち悪い。でも盲目的な恋愛をした時にこう思ってしまいそうな自分がいそうじゃないですか?

 

極端な歌詞が多いので、生活においてシラフ状態で見ると恥ずかしくなってしまうような歌詞もある。でも自分が何かに悩んだり、つまずいたりした時に頼りになるのがラッドの歌詞だと思う。

 

野田洋次郎はいろんなことを歌っている。戦争、生きること、死ぬこと、恋愛、宗教のこと、国際関係のこと。感じたことは音楽で全部昇華している。

彼が僕たちの生活の延長線上で、色んなテーマについて考え抜いた末に、歌にしてくれている。

 

よく彼の歌や発言に整合性を求めて叩く人がいるけど、アーティストに整合性を求めることになんの意味があるんだろうと思う。あるテーマについて正しい知識が知りたいんだったら専門書を読めば良い。せっかく彼が一般人代表として悩み抜いて、表現してくれているんだから放っておけば良いのにと思う。

彼の影響力の大きさを考えたら叩く側の気持ちもわかるけど、どちらかというと受け取る側のリテラシーの問題な気がする。彼を140字のツイッターで判断して叩かないでほしい。

 

少し話が逸れてしまったけど以上が僕が思う彼の歌詞の魅力。

 

ここまで野田さんの話ばっかだったけど、バンドとしてのラッドもすごい。変態。

楽器経験がある人なら分かると思うんだけど、楽器をやっていると、曲を聞いた時に解像度が増す(各パートの音が聞こえるようになったり、アレンジや曲構成も意識して聞くようになる)感覚ありません?

良く軽音部の人が「この曲のベースライン良いよね」ってイキって言っているけどあんな感じ。曲を聴けばきくほど親近感が湧いてくるようになる。

 

でもラッドの曲に関しては、楽器を始める前よりも今の方が謎が深い。なんでそんなアレンジになったの?それでいて曲としてまとまって聞こえるの?ってなる。ラッドの曲をコピーしても全然ラッドっぽくならない。

 

ライブでも4人の演奏力の高さにビビる。(ドラムは持病により今は活動休止中)

バンドとしての技術も群を抜いている。

 

ここまで魅力をダラダラ書いてきたけど、結局RADWIMPSの魅力は、「唯一無二」なところにあると思う。野田さんが書く歌詞、他のバンドが思いつかないような編曲、そしてそれをライブで実現させてしまうメンバーの演奏力の高さ。

さっき、ラッドの曲は謎が深いって言ったけど、それは他に似ているバンドがいないからかもしれない。僕の中途半端な知識と感性では、何かと比較しないと解剖することができない。

 

以上、ラッドファンが偏見にまみれて書いたラッドの魅力でした。

君の名は。とか天気の子でRADWIMPSを知った人はぜひ昔の曲も聞いてみて欲しい。

 

あとがき

ここから先は少し暗い話が入るので、読まなくても大丈夫。

ラッドのアルバムは本当に全部好きなんだけど、一番好きなアルバムは群を抜いて6枚目の「絶対絶命」だ。ラッドと出会ったアルバムだからということもあるけれど、少し理由がある。

 

このアルバムは全体を通して「命」とか、「人生」について歌われている。

 

ラッドの歌詞の魅力はつまずいた時に寄り添ってくれることにあるってさっき書いたんだけど、このアルバムには本当に救われた。

 

何か困ったことがあったら、このアルバムに答えが書いてある。本当にそんなアルバム。網羅率がすごい。イヤーノートかよ。

例えば、今現在の僕の気持ちを表している曲は「携帯電話」という曲。歌詞がひたすら可愛い。最近ツイッターで低俗なアカウントをフォローしまくったせいか、情報過多になって頭が痛くなってしまった。たまにSNSを断捨離したい欲が湧いてくる

 

順風満帆な生活を送っている時に「生きるとは」とか考えないよね。僕もあまり深く考えたことはなかった。初めて考えたのは僕にラッドを教えてくれた親友が亡くなった時。大学3年生の時。

 

そして1年半前にもこんなに辛いことがあるのかって経験をした。その時にもこのアルバムを聞きまくった。中でも一番聞いたのはグラウンドゼロという曲。

 

生きることの不条理さ。気持ちの整理がついていないのに、時間だけ進んでいく感じ。無理やり希望を持たせようとしてくる感じ。先が見えない未来に恐怖を感じる気持ち。

グラウンドゼロの歌詞はそういうことを歌っている(ように感じる)。自分の気持ちを表現してくれる歌があるってだけですごく救われた。

 

この曲は最後、人生に希望をなんとか見出して頑張っていくんだ。という内容で終わる。

僕はこの曲が大好きなんだけど、1度もライブで演奏されたことが無い。

これは僕の想像なんだけど、おそらく震災の影響があると思う。

 

命をテーマにした「絶体絶命」がリリースされて2日後に東日本大震災が起こる。

アルバムツアーの東北公演は全て延期。野田さんはどういう気持ちでステージに上がりツアーで絶体絶命の曲を歌ったんだろう。

 

グラウンドゼロの最後の歌詞は生きることへの希望がある。でも震災があったことで被災者たちは明日の希望すら見出せない。安易に歌えないと野田さんの中でこの曲は封印されたんじゃないか。僕はそう思っている。

 

RADWIMPSは3.11以降、毎年震災をテーマにした曲を3/11にYouTubeにアップしている。もちろん無料。今年も出すだろう。今年で8曲目だ。

 

曲を書くためにきっといろんな人たちの話を聞いたんだろう。偽善でできることじゃ無い。でも曲を重ねるごとに少しずつ希望を感じる歌詞が多くなってきている。そういう歌詞を読むとすごく嬉しくなる。

 

野田さんが感じる希望がどんどん増えていって、いつかグラウンドゼロの最後の歌詞のように、生きることに希望を見出せるようになったらライブでグラウンドゼロを演奏してほしい。その時まで僕は僕の人生を頑張る。

 

では!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読んだ本の感想シリーズ③ マチネの終わりに

こんばんは

今日も1冊の本の感想。今回の本はかなりオススメ

 

4 マチネの終わりに

去年映画化もされた小説。映画も見たかったけど忙しくて見る機会を逃したので、円盤化されたら買うなり借りるなりで絶対見たい。

 

有名な作品なのできっと映画か本をこれから読むって人も多いと思うのでネタバレはなるべくしないように書く。

 

簡単なあらすじはこう↓

主人公の蒔野は、若くしてクラシックギターの最前線を背負ってきた若き天才ギタリスト。ある日、演奏会後の友人との食事会にて、通信社ジャーナリストとして活躍する、記者の洋子と出会う。出会った時からお互いに惹かれあった蒔野と洋子だが、実は洋子には婚約者がいた。東京ニューヨークパリバグダッドを舞台に、二人の男女の物語が繰り広げられてゆく。(wikipedia)

 

罪深い恋愛の話。親しみやすいように書くと髭男のpretender的な恋愛。書き手の表現次第でとことん下世話にしかならないテーマなのに「大人の恋愛」として昇華させられてる。そんな小説。作者の平野啓一郎さんすごい。

 

恋愛小説なんだけど、大きな特徴として

・主人公の2人がまあまあな年(40代、大人の恋愛って感じ)

・登場人物が総じていろんな罪(業)を背負っている

 

があると思う。

 

この本は読むのにだいぶ時間がかかった。疲れた。頑張って感想を書いていこう

全編を通して、とにかく「大人の恋愛」を見せられた感じ。

「大人の恋愛」ってなんだろう。難しい

 

少し考えてみた。恥ずかしいけど書く

 

僕を含め若い人たちの恋愛って相手に色々求めるところが多いと思う。

相手にはこうあって欲しいとか、相手にはこう思っていて欲しいとか。相手に期待して、理想とか価値観を押し付ける。そして自分の理想の相手と実際の相手とに乖離があると、モヤモヤする。だから束縛したり感情的に喧嘩をしたりする。

でも仕方ない。相手に理想を求めてしまうのは当然だと思う。

 

でもこの本の2人は相手に何かを求めるっていうことを殆どしない。

心のそこから惹かれあう。そして「自分」の中で相手がどのような存在なのかをめちゃくちゃ考える。

この本はとにかく主人公2人の心理描写が多い。前述した通り、お互い罪を背負った上で恋愛をしているので

「自分の人生にとって相手の存在はどのような意味があるんだろう」

「自分が今やっていることは、相手の助けになっているんだろうか」

「この罪を背負ってまで、一緒になるべきなのか」

こんなことをひたすら考えている。しかもこの小説、相手と実際にあって話すシーンがマジで少ない。直接会うのはたった数回。その数回でさらに惹かれあうんだけど、1人になった瞬間にまた色々考え出す。

 

心理描写の部分は読むのが疲れる。重い。夜には読みたくない。この小説は昼の総合講義とかにの間に読むのが正解な気がする。小説家が本気を出してこういうテーマを書くと、こんなに胸にグサグサくるのかって感じ。

 

でもストーリーが進み後半に行くにつれて、心理描写の部分が少なってきて読みやすくなってくる。友達に指摘されて気づいた。多分作者は意図的にやってる。後半の思うところは読者が想像してくれって意味だろうか。

 

後半部分は怒涛のストーリー展開。さっきも言ったけど主役の2人以外にも、罪深い人物が登場する。ええ?????おい!!!!ってなる。

 

この小説のストーリー関しての感想は書き始めるとマジで無限にかけそうなのでこの辺でやめておく。

あとは読んだ人と感想を話したい。興味ある人は貸すので声かけて欲しい。

 

ちょっと違った観点からもこの小説をお勧めしたいんだけど、この本は主軸の恋愛の話以外にも、色んな話が盛り込まれている

クラシック音楽、文学、アート、ユーゴスラビアの戦争、イラク戦争PTSDグリーフケアリーマンショック、東北大震災などなど

 

主役の2人がクラシックギタリストとジャーナリストなので、会話の中でこういう教養的な知識が頻繁に登場する。教養としてもかなり読み応えのある小説なんじゃないか。

 

この本を読んで改めて自分の教養の無さを自覚した。なんも知らない・・ 大学生なのに・・ってなった。

 

受動的に与えられた情報に関してはなんとなく覚えているので、雑学的な知識はある方だと思う。

 

でもやっぱり教養を深めるには能動的に情報を摂取しないとダメだなって感じた。読書だったりネットサーフィンだったりこれから工夫してみよう。ツイッターのタイムラインをさらっているだけでは一生身につかないな。

 

以前記憶について研究している精神科医が書いた本で、読んだ本の内容が実生活に活きているなって感じるまでには大体10年かかるって言ってた。10年後になりたい自分をイメージして本を読むことが大切らしい。論文を実際に読んだわけでもないし、ざっくりしすぎているので完全に信じているわけではないけど、確かにこういう教養的な知識だったり考え方って本を読んですぐ身につくものではないってことは分かる。

 

僕は本に詳しい方ではないけど周りに読書家が数人いるので、こういう本が読んでみたいっていうとオススメの本を紹介してもらえる環境はとても幸せだなって思う。

 

能動的に情報を摂取し続けていると、一見関係ないように見える事柄が偶然とか運的な要素も相まってある日突然繋がることがあるらしい。具体的なケースでいうと板チョコからアイデアを得てカッターナイフを発明した話とかが有名かも。

この現象にも名前がついていて、セレンディピティっていうらしい。部活の読書家の後輩に教えてもらった。セレンディピティに関して書かれてる本も教えてもらった。今度読んでみよう。彼とはもっと仲良くなりたい。

 

長々と書いてしまった。かなりオススメの小説なので読んでみて欲しい。

僕は映画を見るのがかなり楽しみ。原作で何回か登場する「幸福の硬貨」って曲を早く映画で聞きたい。

 

とりあえず以前オススメした4冊の本の感想を書き終わったけど、感想を書いている間にも何冊か読んだ。その本の感想も時間がある時に書く。でも読んだ本全部やってたら確実にバテるのでこれからは選んで書いていこう。

 

本の感想だけで終わるのはやっぱり味気ないので、最後はくだらない話を。

前回の記事で、「星野源は成功しすぎているから、きっと前世はナイチンゲール並みの徳を積んだに違いない!!」的なことを書いた。ネタだけどね。

 

僕も昔家族で前世診断的なやつをやったことがある。今は無いけど、うそこメーカー脳内メーカーとかが流行ったサイト)で自分の名前を打ち込むと前世を占ってくれるってやつ。もちろん科学的な根拠は一切ない。

 

僕も人間に生まれてる時点で、前世もきっとある程度の徳を積んだに違いない!そんな気持ちで自分の名前を打ち込むと、僕の前世はタニシだった。えぇ・・タニシ?

 

でも大出世じゃない?タニシから人間って。きっと人生をかけて水質浄化に貢献したんだろう。彼(タニシ)に恥じないような現世を過ごしたい。

 

母とか姉ちゃんとかもやったんだけどあまり覚えてない。なんか陽気なアフリカ人とかだった気がする。

 

そして最後お父さんがやったんだけど、お父さんの前世はショパンだった。まさかの具体名。しかもショパン。家族全員でアホほど笑った。確かにお父さんショパン好きだったし。

 

もしタイムスリップしてショパンに会ったら、あなたは来世で休日の午前中、田舎の一軒家であなたの曲のCDを聞きながら朝食を食べるのを楽しみにしています。そこに反抗期真っ只中のタニシから転生したあなたの子供に、なんか眠くなるから変えるねと湘南乃風のCDに変えさせられ、それを朝から爆音で聞かされます。と伝えたい。

 

では!

 

 

 

 

 

 

 

読んだ本の感想シリーズ② 今日は誰にも愛されたかった、蘇る変態

こんばんは

 

今日は2冊の本の感想!例の如く友達に勧めるテンションで書く。

 

2 今日は誰にも愛されたかった

谷川俊太郎、岡野大嗣、木下龍也という3人の詩人、歌人が4ヶ月に渡って連詩(代わりばんこに詩を書き連ねていくこと。)を行い、完成後、3人とインタビュアーが集まって座談会をするといった内容の本。

 

連詩完成後の座談会の内容がとても面白い。前の人の詩をどのように解釈し、自分はどういうつもりで詩を書き、後の人に繋げたのかその答え合わせが行われる。

しかも詩人同士の座談会だからといって堅苦しい雰囲気じゃない。インタビュアーも面白くて、終始飲み会みたいなテンションで3人が会話してる。とても読みやすい。

 

僕は詩に限らず音楽とか絵とかも解説が付いてないと鑑賞に疲れてしまうので、作者の意図とか制作背景とかが分かる解説本は割と好き。なので今までにも何冊か読んだことがある。でもこの本のように、作者同士が詩の解釈について語り合う本は読んだことがなかったのでとても面白かった。

 

作者の3人の中では僕は谷川さんしか知らなかった。国語の教科書にバリバリ載ってるような人なので僕でも知っていたが、残りの2人は聞いたことがなかった。調べてみたら谷川さんとはだいぶ歳が離れた若手の歌人だった。2人とも谷川さんの詩にすごく影響を受けたらしい。

 

調べてみて分かったけど岡野大嗣さんはちょっと前にツイッターでバズってた「たやすみなさい」っていう詩集の作者らしい。今度読んでみたい。

 

3人の中では谷川さんがベテランというかリーダー的な立ち位置なので連詩中でも谷川さんが急に方向転換をした時に残りの2人がそこに食らいついている場面があったり、2人の現代的な解釈の詩を谷川さんがうまくまとめたりといった場面もある。座談会の会話の中でも2人の谷川さんに対する尊敬心がめちゃくちゃ伝わってくる。

 

連詩のスタートは岡野さんの

「ベランダに見える範囲の春になら心を許しても大丈夫」

という詩から始まる。

この詩に対する岡野さんの意図は、「春は外に出るとなんか人がワイワイしてて、春の方から無遠慮に押し寄せてくるイメージがある。そこに馴染めないんだけど、自分の家からベランダに出て、遠くの方に桜が見える、その程度の春だったら楽しめる」といった意図らしい。連詩のスタートなので春という季節を選んだそう。

 

この詩に対して、残りの2人が「この詩の季節は春でいいね。冬だと閉じたイメージがして、この歌の主体に似合いすぎてしまう」とか、「大丈夫な見える範囲の春があるんだけど、その春の端まで行けば見えない範囲の春も見える範囲の春にすることができる。怖がってはいるけれど、希望がないわけではない。連詩を始める岡野さんの心情も現れてるんじゃない?」みたいな返しをする。めちゃくちゃ面白くないですか?

 

そしてこの詩に対して谷川さんがどのような詩をつなげるのか、、続きは本を読んで見て欲しい。喜んで貸すので気になった人は声をかけて。

 

僕はこの連詩のスタートの岡野さんの詩が結構好き。少し詩の意図とは違うけど、窓から見える外の天気とかで気持ちが左右される時が結構ある。

 

僕は結構インドア人間で、家でダラダラぼーっとしたり、映画を見たり、本とか漫画を読んだりするのが好き。でも外に出て海に行きたいとか、ドライブに行きたいとか、お気に入りのお店に行きたいっていういう感情も常にある。でも外に出るのって結構エネルギーを使う。窓の外がすごく晴れていると、外に行きたいな・・うーんでもダラダラもしたい。他のみんなは外に出て遊んでいるんだろうな。とか色んなことを考えてしまう。

でも雨が降っていると、家に居ていい大義名分を与えられているようで、思う存分ダラダラしてしまう。他にも同じような考えの人いるんじゃないかな。

でも夜は無条件に晴れていて欲しい。夜はできるだけ自由に動きたい。

 

最後自分語りで終わってしまったけど、とても面白い本なので是非読んで見てほしい!

 

3 蘇る変態

この本は星野源さんのエッセイ。音楽制作の苦悩とか、俳優生活の舞台裏、そして病気に倒れた時のことまで色々書いてある。

 

他人の日記とかエッセイを読むのも結構好き。特にそれが芸能人だと、自分とはかけ離れた世界を生きている人が、意外にも日常で自分と同じようなことを感じていたりして嬉しくなることがある。

 

星野源さんはみなさんご存知の通り俳優、ミュージシャン、作家として活動している。そして成功している。ここまで色々と手を出してマルチに成功している人って他にいるのかな。すごくかっこいい。

 

俳優業に関しても「逃げ恥」を始め、色んなヒット作に出演しているし、CMでも星野源を見ない日はない。どん兵衛のCM羨ましい。あの吉岡里帆可愛い。

 

少し話がそれる。吉岡里帆って男子人気高いけど、女子人気はそこまで高くないって聞いたことがある。確かにあざとい感じとか嫌いに感じる女子はいそうって思う。ある女性のツイートで、「吉岡里帆に前世で彼氏を寝取られたような気がする。だから嫌い」っていうツイートがあってめっちゃ笑ってしまった。確かに。男子は吉岡里帆みたいな女の子大好きだしな。

 

ガッキーとも吉岡里帆とも共演できて羨ましいって感じる男子は大勢いると思う。きっと星野源は前世でナイチンゲール並みの徳を積んでいると思う。僕も現世で徳を積みまくって来世は星野源か真剣佑になる。それかヒカキンの家の猫。

 

脱線したので話を戻す。星野源は俳優業でも成功。そして音楽業界でも知らない人はいないくらいの成功を収めている。ドームツアーとかしてるもんね。

星野源の音楽的な側面に関してはこの人の動画で丁寧に解説されているので見て。

https://youtu.be/LdTJVP5h5vs

大抵のシンガーソングライターは作詞作曲は自分でするが、編曲はプロデューサーに頼むって人が多い。星野源は編曲も自分中心でやってて本当に多才だなって思う。

 

そして作家業に関して。星野源が書く文章をちゃんと読んだのは今回の本が初めてだったんだけど、すごく読みやすい。親しみやすい文章を書く人だなって思った。

本の中で星野源がどんなものに影響を受けて育ったのかとか、曲作りの裏側でどのようなことを感じているかとかが詳しく書いてある。ファンにとってはたまらない本だと思う。あと下ネタもすごく多い。

 

マルチに活躍している星野さんなので、本の中に見え隠れしている私生活の忙しさがすごい。いつ寝てるの?って感じの生活をしている。実際本の後半で病魔に倒れてしまうが奇跡的に助かり、復帰までの話も書いてある。

 

本を読んで見て思ったのは、星野源の魅力ってその親しみやすさにあると思う。話し方もそうだし、演技もそうだし、音楽もいわゆる玄人的な要素を取り込みつつ、大衆に親しみやすいように上手く昇華している。

 

根底には星野さんが影響を受けたカルチャーをサブカル的な立ち位置で終わらせるんじゃなくて、大衆に向けて発信したいという思いがあるんじゃないかと思う。

 

実際、本の中で「この世にもうサブカルという言葉はいらない。この世にある面白いカルチャー、あなたが面白いと思うものはすべて『ポップカルチャー』と呼んで良いのだ」と語っている。自分が影響を受けたものを、自分自身のフィルターを通して、大衆に認められるのはすごい快感だろうなって思う。そしてそれを実現できてしまう星野源はすごい。

 

僕は特別彼のファンではなかったが、この本を読んでもっと彼の音楽を聞こうと思ったし、彼が影響を受けた本とかも読んでみたい。とりあえずこの本に登場していた「ポップ中毒者の手記」ていう本は近いうちに読んでみよう。

 

とりあえず今日は終わり。バーって書いちゃったので相変わらず読みにくい文章だけど許して。また次回!