好きなものでマウントを取るのは良くない

こんばんは

今日は雑談的な記事。

 

前回の記事で僕のRADWIMPSに対する愛を長々と語った。

今になって思い返してみたら、すごいエネルギーをRADに注いだと思う。

記事にも書いたけど、中3の一番多感でエネルギーに満ち溢れた時期だからこそ、あれだけ盲信的に好きになれたんだと思う。

やっぱり、何かを好きになるタイミングって重要なんだなって感じた。

 

もしRADが2020年の今頃に売れ始めて、僕の耳に入ってきたとしても、僕はきっと好きになってたと思うが、あくまで「好きなバンドのうちの1つ」で終わりそうな自分がいる気がする。今のように「RADWIMPSが1番好きなバンドです!」とはならない気がする

 

当時は情報が制限されてたことも大きいと思う。

僕がRADを好きになった時は今みたいに音楽のサブスクサービスもなかったし、Youtubeでつまみ食い的に音楽を探すこともなかった。

だからアルバムを手に入れたら何回も何回も繰り返し聴いてた。

RADが僕の音楽生活の中心だった。だからこそこれだけ好きになれたんだろう。

 

ここで話は変わる。先日NUMBER GIRLというバンドのライブを見てきた。

ここから先は僕の個人的な感想になるのでナンバガファンは見ないでおいて欲しい。もしかしたら嫌な気分になる人がいるかもしれない。

 

NUMBER GIRLといえば90年代を代表する日本のロックバンド。

僕が好きなバンドも彼らに影響を受けたというバンドが多い。

彼らの魅力についてはこの記事に面白く書かれている。

邦楽ロック基礎教養、3分でわかるNUMBER GIRL! - BASEMENT-TIMES

 

人気絶頂の中解散したので、昨年の復活は往年のファン達にとってすごく大きいニュースだっただろう。

 

ライブ会場は中年の人が多かった。彼らの演奏を心待ちにしている往年のファン達。

そんな中にニワカな僕が混じるのは申し訳ない気持ちがあった。

でも見るチャンスを与えられた以上、全力で楽しんで帰ろうと思った。

 

ライブはロックバンドとして純粋にカッコよかった。知らない曲がほとんどだったけど曲が始まるたびにワクワクした。彼らのことをライブバンドだと言っているファンの気持ちが分かった。おじさん達が目をキラキラさせて拳を振り上げてる姿に胸を打たれた。本当に行ってよかったと思っている。

 

でもその後、彼らの曲を聴いたり、ライブ映像を見たりしてるかといえば、全然していない。

 

往年のファン達は彼らのことを替えの聞かない唯一無二のバンドだというけれど、色んな情報が溢れ、色んなミュージシャンがいる中、僕の中でナンバガは「かっこいいバンドの一つ」という位置づけだ。気を悪くした人がいたらごめんなさい。僕の音楽的な感性が無いのかもしれない。

 

ナンバガが流行った時は、彼らみたいな音楽性のバンドがいなくて、一聴で彼らの虜になった人が多いと思う。でも今は彼らに影響を受けたミュージシャンが大勢いて、素晴らしい作品をいっぱい残している。そしてそういう作品をサブスクサービスでつまみ食い的に聞くことができる。

 

ナンバガのライブに行って、改めて、何かを好きになるには「タイミング」って重要なんだなって思った。

 

運命的な出会いをしたと思っても、半分くらいはタイミングとか勢いが関わってくると思う。

 

だから人が「これが好き!」って言っているものは必然と偶然がうまく重なった上でのものなので、人が好きなものは絶対に否定しないでおこうと思った。

 

こんなものロックじゃねぇとのたまうおじさん 通称KRNO(今作った)にはなりたくない。YouTubeのコメント欄によく現れるKRNOはそのエネルギーを他のことに向ければいいのにって思う。

話が変わるけど、YouTubeのコメント欄って唐突に自分語りポエムを書き出す人たちいるよね。こういうやつ↓

 

彼女と別れました。
別れの理由を聞いて、嘘をついて笑顔で別れました。
でも、大好きでした。愛してたんだよ。
ほんとは泣きたくて、引き留めたくて、どんなに傷ついてもいい、­傷つけてもいいから、一緒にいたかった。
彼女がたった一つの居場所だったから。
どんなことがあっても、好きでいるから。
あと2年、いい大人になって君と会うまでは。。。

 

すごいな。大好きな曲のコメント欄に、感情をさらけ出す。なんて純粋な人たちなんだろう。KRNOの10000倍良い人たちだろう

 

話を戻そう。人は18歳の時に聴いてた音楽は一生聞き続けるって聞く。何かを新しく好きになるってことは歳を重ねていくと難しくなるんだろう。

 

大人になって、働いて、家族や恋人など守るべきものがどんどん増えると、「これいいかもしれない!」って思っても、時間を割けないし、エネルギーも向けられなくなる。

だから元々自分が好きなものを深める。そしてどんどん美化されるんだろう。僕も大人になったらそうなると思う。保守的にならざるを得ないと思う。

 

だからせめて学生の間は、いいかもしれないって思ったものに対して積極的に時間を割いていく。もうあまり時間はないけれど、まだ自分の直感を信じていい時期だと思っている。

 

10年後の自分がこの記事を読んだらなんて思うだろうか。散々語り尽くされたことを何偉そうに書いてるんだって思いそう。

10年後の自分がKRNOになっていないことを祈ります。

 

あとがき

ここ最近ハマっているバンドを紹介させて。

cody・lee(季)ってバンド。コディーリーって読むらしい。

若いバンドでまだ作品も少ない

このアルバムがめっちゃオススメ。アップルミュージックで聴ける

https://music.apple.com/jp/album/cityboys-on-the-run-ep/1465231958

 

曲調はきのこ帝国とか好きな人は絶対好きだと思う。ギターの音とかそっくり。

歌詞は、生活感が溢れている可愛い歌詞が多い。全然美化されてない。フィクション感が薄くて、 僕らくらいの年齢の人の日常がそのまま歌になっているって感じ。大学生感がすごい。

 

このアルバムの一曲目にdrizzleって曲があるんだけど、サビのこの歌詞がとてもすき 多分お泊まりデートしてるカップルの歌↓

 

’雨は2人を包む毛布のよう 君に貸したTシャツがうっすら濡れて’

 

生活感バリバリでめちゃくちゃ可愛くないですか?

1番と2番、全く同じこの歌詞がサビで登場するんだけど、1番と2番では意味が違って聞こえるのも可愛いので暇な人はぜひ聞いてみて!

 

では!