読んだ本の感想シリーズ①「蜜蜂と遠雷」

こんばんは

前の記事で宣言した通り、読んだ本とかの感想をこのブログで書いていきたい

読書感想文ぽくなると面白くなさそうなので、友達に勧めるテンションで書く。

ただ超飽き性なので、いつまで続くか分からないけどとりあえずやってみる。

 

年明けに大きな試験が終わり、時間がたっぷりできたので、ここ最近4冊の本を読んだ

1 蜜蜂と遠雷/恩田陸

2 今日は誰にも愛されたかった/谷川俊太郎、岡野大嗣、木下龍也

3 蘇る変態/星野源

4 マチネの終わりに/平野啓一郎

 

長くなりそうなのでもしかしたら何回かに分けるかもしれない。早速書いてみよう

 

蜜蜂と遠雷

11月にやってた映画を見て、原作も絶対読みたい、総合試験が終わったら絶対読もうと決めてた小説。試験が終わった瞬間ブックオフに買いに行った。

 

簡単なあらすじはこう→国際ピアノコンクールを舞台に、コンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像小説。(wikipedia)

舞台がピアノコンクールなので、映画の中でも演奏シーンが多かった。原作が小説だということは知っていたので、この世界観を文章でどう表現しているのかがずっと気になっていた。

 

上下巻の2つに分かれていて長い小説だけど、読みやすくて1日で読み切った。肝心の演奏シーンは・・・すごかった(語彙力)

 

原作は映画以上に演奏シーンが多いんだけど、1つ1つなんとか言葉で表現してやろうという作者の執念を感じた。作中で登場する曲は10数曲あるのに、1個も表現の被りがない。すごい。サウンドトラックをダウンロードして曲を聴きながら読んで見ても違和感が全くない。表現力と語彙力がやばい。言葉を生業にしている人ってすごいんだなーって感じた。

 

もし僕が曲を聴いて、鑑賞してそれを言葉で表現しろって言われても、多分数行でネタ切れになる。深夜テンションで試しにやってみよう。

 

僕でも知っている超有名曲、モーツァルトののEine Kleine Nachtmusikの第1楽章で挑戦

 

「まるで中世のヨーロッパの街中を、フィアンセと一緒に馬車に乗って駆け抜けているようだ。心地よい風に思わず目を閉じると白馬の走る足音がとても心地よい。奔馬調律

だ。ずっと聴いていると胸が締め付けられてくる」

 

ネタ切れ。後半ずっと心音のことしか考えられなくなったし、ウケ狙いに走ってしまった。そしてやってみて思ったけどやっぱり超むずい

 

調べてみると、作者にとっても難産な小説だったみたい。1日頑張って数行しか進まないこともあり、煮詰まったら色んなコンクールに足を運んだり、実際に作曲家が生まれた土地に行ったりしたそう。そんなこんなで完成まで8年間。そこに執念を感じる。

小説家が8年かけた小説を1日で読み切ってしまうってすごく贅沢じゃない?いい経験をさせてもらっていると感じる。

 

長々と演奏シーンのことを書いちゃったけど、主軸のストーリーもとても面白い。予選を勝ち上がっていくごとに主人公の心理がめちゃめちゃに揺れ動く。心理描写も面白い表現が多くて、映画よりも原作の方が面白かった。

 

あと、ピアニストの生きている世界について、そのシビアさもこの小説のテーマであるように感じた。

 

ピアニストは1日練習をサボると本人が分かり、2日で批評家に分かり、3日でお客さんに分かるくらい下手になっていくと聞いたことがある。

本を読みながら、ピアノを専攻していた友達が、練習ができないからと修学旅行に行かなかったことを思い出した。

彼らにもこの小説を読んでもらってその感想が聞きたい。音楽の世界がこんなにシビアなのかも聞いてみたい。失礼のない範囲で。

 

長々と書いたけどこんな感じかな。ぜひ小説も原作も読んでみてほしい。

 

映画に関しては松岡茉優が綺麗。美人。眼福

途中で松岡茉優が演じる主人公と、共演ピアニストとが月明かりの下で連弾するシーンがあるんだけど、そのシーンがひたすらにエロい。下手なAVの数倍はエロかった気がする。

もちろん脱いだりしてるわけじゃない。ピアノが好きで、時間を捧げてきた者同士が、序盤はお互いに探り合い、この人になら自分を出せると徐々に高揚してきて高め合っていき、最終的に2人だけの境地に至る感じ。伝わるかな。書いてて恥ずかしくなってきた。

僕が変態なわけじゃなくて、一緒に見に行った友人もエロかったって言ってた。映画見た色んな人に聞いてもエロかったって言ってた。

ある友人はこのシーンを見て、「これが自分の彼女だったら、寝取られるより嫌だ」って言ってた。超分かる。天才かよ。

 

僕もバンドをやっていて、色んなライブを見る機会が多いんだけど、たまにめちゃくちゃ上手いバンドのメンバー同士(男女限らず)がセッション中に目を合わせて、絶妙な表情をする時がある。その表情がめちゃくちゃエロい。演者側は絶対気持ちいいだろうなって思う。そこに達するまでに必要な才能とか努力とかが積み重なった上での境地だと思う。

 

そのエロい境地に行くためにもっと練習頑張ろうと思った。

 

やっぱり長くなってしまった。1冊1冊この分量でやってたら絶対バテるだろうな。とりあえず続きはまた次回以降。

 

本の感想だけで終わるのも少しつまらないので、最近思ったことを1つ

東出の不倫めちゃくちゃ叩かれているよね。

東出くんがやったことが本当に事実ならそれを擁護する気は全くない。でもミスした人を寄ってたかって叩く感じが少し怖い。まあ杏ちゃんのファンもいるだろうし、色んな意見があるのは仕方ないとは思う。

ただ、東出君の不倫相手の容姿を叩いたり、少し怒りの矛先がずれてない?って感じる意見もある。まあそこは百歩譲って分かるにしても、個人的に笑ってしまったツイートがある。これ↓

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ゆずとゆずファンが完全に流れ弾食らってる。主語がでかい。ウケる。

 

俳優さんはラブシーンとかを撮るときに、気持ちが入りすぎて、相手のことが好きになったりしないのかなっていつも思う。大半の俳優さんは仕事だと割り切っているだろうけど、1部の人が恋愛感情を抱いてしまうのはそこまで不自然じゃないのかなって思う。

 

でも結婚して子供もいるなかでの不倫は良くない。僕だって岡田准一が不倫でもしようものなら死ぬほど叩くと思う。心の中で。

 

では!